Escala Concept キービジュアル

キャデラックの未来を垣間見た-米国西海岸で発表されたエスカーラコンセプト

「キャデラックの新しい姿がここにあります」

ゴルフリンクスで知られる米国西海岸ペブルビーチの丘の上で、キャデラック・エスカーラ・コンセプトのお披露目が行われた。その際、上記の言葉とともに車両の解説をしたのが、キャデラック・グローバルデザインのエグゼクティブディレクターを務めるアンドリュー・スミス氏だった。

 

キャデラック・エスカーラ・コンセプト(以下エスカーラ)は、新世代のプレミアムセダンの提案。全長6メートルという余裕あるサイズと、ルーフからなだらかにリアへとラインがつながるファストバックスタイルが特徴だ。ぱんっと張った緊張感のあるボディ面は名人の磁器を思わせる、いわゆる“いいもの感”が充溢しており、強い存在感を放っている。

 

 

写真:エスカーラの説明をするキャデラック・グローバルデザインのエグゼクティブディレクター、アンドリュー・スミス氏

高級住宅地でもあるペブルビーチの丘の上に設けられた会場でエスカーラを眼のあたりにしたのがジャーナリストを含む招待客である。みなが「ためいきが出そうだね」「乗ってみたいね」といった会話を繰り返していたのが印象的である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真上:DJも雰囲気を盛り上げたエスカーラのお披露目会場

写真右下:ジャーナリストらを集めてエスカーラがお披露目された

写真左下2枚:2016年8月、ペブルビーチにキャデラックハウスのポップアップストアが設置された

内装もみごとな出来だ。シートは美しいオフホワイトのレザーとシャークスキンと呼ばれるスーツ生地を連想させるファブリックとのコンビネーション。それがじつに趣味がいい。そこにヘアライン仕上げのクロームのトリムが要所要所に使われ視覚的なアクセントになっている。別項で書いたニューヨークシティの「キャデラックハウス」では案内係がタイトなスーツに身を包むファッショナブルなスタイルで印象的だった。センスがどこかで通じているように感じられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真上:TFT液晶を使ったモニターが先進性をアピールしている

写真左:エスカーラのシートはレザーとスーツを思わせるファブリックのコンビ

写真右:ファストバックなのでハッチゲートを備えている

「いったいどうやってこんな美しいクルマを思いついたんです?」と僕はアンドリュー・スミス氏に尋ねた。

 

「突然変異のように現れたわけではありません。CTS、CT6と続いてきたキャデラックのプレミアムセダンの進化形なのですよ。LEDのポジションランプを観ていただければ言いたいことが分かってもらえると思います。私たちが意識したのは、美しい面づくり、精緻なディテール、魅力的な室内といったものの実現です。それにキャデラックが伝統的に持ってきた先端的技術の集合体。これらをひとつのかたちにまとめあげたのがエスカーラです。歴史的モデルへのレスペクトとともに、未来へと歩を進めたところに、新しい美が生まれたのだと思います」

 

思い起こせばキャデラックが大きく変わったと思ったのは、1900年代の最後の年に発表されたイヴォーク・ロードスターだった。英語でクリスピーという手が切れそうなぐらいのエッジをたてたボディスタイリングが眼を惹いたモデルである。そこから大きくはばたいたのが現在のCTSやCT6だと僕は思っている。エスカーラは、変わったのではなく進化だという。しかし僕にはいい意味で次の次元へとはばたいたように見えた。

 

 

 

 

 

写真上:LEDのポジションランプと大型グリルがキャデラックセダンの系譜を感じさせる

写真下:余裕あるサイズのファストバックボディがエスカーラの特徴

 

この発表会のあとエスカーラは、2016年8月21日にペブルビーチで開かれた世界的に有名なクラシックカーのイベント、コンクール・デレガンスでも展示された。集まった富裕層から大いなる注目を集めていたのが印象に残っている。そのとき質問の多くは「いつ発売するのですか」であるようだった。やはり新世代のキャデラックとして眼を惹いたのだ。

 

パワープラントとして500馬力の4.2リッターV型8気筒ツインターボエンジンが考えられているそうだ。キャデラックのブランドスローガン「Dare Greatly」の中には、誰にも真似できないラグジュリーという概念も入っている。それを具現化したのがエスカーラといえよう。早くこのクルマを発売してほしい。それを僕はここに大書しておきたい。

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